レム睡眠とノンレム睡眠の働き
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睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠が交互に現れます。
ノンレム睡眠から始まって、その後、レム睡眠。「ノンレム睡眠⇒レム睡眠」をワンセットで一晩に4~6セット繰り返してます。
それぞれの役割としては…
ノンレム睡眠は大脳を休ませる役割。
レム睡眠は記憶の整理整頓。
ざっくりいうとこんな感じです。
でもレム睡眠の役割はその他にもあります。
それ以外のレム睡眠の役割はいったい何なのか?知りたいと思いませんか?
レム睡眠の役割がどんなものなのか…検定1級である、私、そうきちに解説させていただけますでしょうか。。。
この記事を読む時間は約5分。この記事を読んでいただくことでレム睡眠の役割を知る事ができます。
ただし、きちんと睡眠時間を確保することが条件です。睡眠不足だと、せっかくのレム睡眠の効果を得ることはできません…。
レム睡眠は相手の気持ちを読み取ることができる
とある研究にて
ひとりの人に顔の表情を少しづつ変えてもらい、表情毎に1枚ずつ写真を数十枚撮影。
この写真の表情から感情を読み取る実験があります。
重要なポイントとしてはその表情が友好的なのか?敵対的なのか?ということ。
被験者には一晩熟睡した場合と徹夜した場合とそれぞれで同じよう写真の感情を読み取ってもらいました。
実験結果としては
- 一晩熟睡した場合⇒写真の微妙な感情の違いを読み取ることができました。
- 徹夜した場合⇒感情の微妙な違いを読み取ることができませんでした。
以上の実験結果より、レム睡眠が奪われてしまうと、脳の働きとして、相手の感情を上手に読み取ることができないということが判明してます。
レム睡眠は相手の表情、感情を正しく読みとる働きをより強化する働きも兼ね備えています!
しっかり眠ることで感情を読む力を養い、複雑な、いろいろ思惑の入り混じった人間関係もレム睡眠の力で乗り越えていきましょう!
嫌なことも忘れさせてくれる「レム睡眠」
レム睡眠には記憶を定着させる役割があります。
でも、あれもこれも、やみくもに覚えさせているわけではありません。
最近の研究では、脳が覚えるべき内容を選別する働きがあることが解ってきました。
余計な記憶を捨てる…つまり、忘れさせる役割も果たすことが解っています。
ノーベル賞を受賞したことのあるフランシス・クリックという研究者は
1983年に「夢を見るレム睡眠の役割は不要な情報や重複している情報を削除することだ」という仮説を立てていて、依頼、多くの研究者がその実証に努めています。
嫌な記憶を捨ててくれるのは神経細胞
脳内には1000億個もの神経細胞が存在します。
神経細胞は情報の伝達とその処理を担っています。
神経細胞は2種類の突起物を持っています。
- 樹状突起…受容体・情報を受け取る役
- 軸索…情報を伝える役割。情報伝達物質を樹状突起に運ぶ。
軸索の先端から近くにいる細胞に情報を伝達します。
神経細胞の間で情報のやり取りを行っているのが「シナプス」と呼ばれる部分です。
情報のやり取りが増えれば増えるほどシナプス量も多くなります。
近年の研究では、起きている時に莫大に増えてしまった「シナプス」を、睡眠中に整理し、ネットワークを最適化しているという説が有力視されるようになってきました。
特定の神経細胞とシナプスを使えば、それだけネットワークは強化されます。
1個の神経細胞が処理できる情報量には限界があり、シナプスの密度や強度はある一定の強度で保たれています。
そこで、増えすぎたシナプスを削り、神経細胞同士の結びつきを最適化しているのではないかと考えられるようになりました。
シナプスの最適化はノンレム睡眠中に行われていると考えられています。
まとめ
レム睡眠には相手の感情を読み取る機能をより強化してくれます。
レム睡眠には記憶の整理、特に、必要としない記憶については忘れさせ、必要な記憶だけを脳内に留める働きがあるということが近年の研究で考えられています。
参考にしました!
「睡眠検定ハンドブック」
この記事を書く上で参考にしました。1回読んだだけではとても理解できませんしたが、何かも読んでいくうちにわかるようになってきました。私はこの本のお陰で睡眠検定1級に合格することができました。
「睡眠にいいこと超大全」
この本も参考にしました。1テーマにつき2ページでまとめられており、とてもわかりやすく、スイスイ読み進めることができました。
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