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この本で睡眠について勉強しています!
今回は交代勤務者のリスクマネジメントについてです。
交代勤務者というのは、日勤・準夜勤・夜勤で当番制で働いている方々のことです。
交代勤務者の問題は特に深夜帯の勤務では活動能力がもっとも低く、集中できない時間帯です。にもかかわらず細心の注意を必要とするような作業を要求されているところにあります。
2007年厚生労働省の労働者健康状況調査によると、日本の労働者全体に占める交代勤務者の割合は18.6%になります。
その内、約半分は夜間勤務もこなしていて…
残り半数は朝から夕方までの日勤と夕方から深夜までの準夜勤を交代でこなしています。
また、交代勤務者に限らず、深夜勤務に従事している労働者は17.9%にのぼります。
したがって、交代勤務者や夜間勤務者を合わせると4人1人が通常の夜間睡眠がとれていないことになります。
経済優先で人間の疲労や生体リズムを無視して24時間ずっと活動を続けていると
疲労や睡眠不足が蓄積し、ヒューマンエラーや事故、労災、生産性の低下が増えていってしまいます。
製造業の工場では、仕事量も人員配置も均一化されていますが、不規則な仕事量と不安定な人員配置の代表的なのは病院勤務の看護師です。
24時間の最適化は従業員の安全と健康をいかに保護できるのか高度な理解が必要とされています。
ここで交代勤務者の為の生活習慣改善策の一例として10か条が案内されています。
交代制勤務者の為の生活習慣改善策
夜勤の過ごし方
夜勤の過ごし方
- 仕事に出かける前に1~2時間仮眠する。ただし、10~12時、16~18時は眠りにくい時間帯なので避けた方が良い。
- 午前1~3時くらいに20分の仮眠をとる。
- 仮眠後は明るい場所でコーヒーなどのカフェインを摂取する。
- ストレッチ体操で目覚めを確実にする。
- ラーメンや揚げ物など高カロリーの食品は食べない。複合淡水化合物(パスタ・ポテト)、果物、野菜、低脂肪たんぱく質(赤みの牛肉、魚、大豆、チーズ)などを食べる。
夜勤明けの睡眠方法
- 帰宅時はサングラスなどかけ、日光を避ける。日光を浴びると体内時計のスイッチが入り、覚醒してしまう。サングラスをかけるのは日光防止策。
- 寝る前の飲酒やカフェイン摂取は避ける。
- 寝室は完全に暗くする。光は遮断。アイマスク・二重カーテン・遮光カーテンなどを使う。
- 騒音を減らす。耳栓をするなど。
- 家族に眠りの邪魔にならないように協力してもらう。
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